Canadian Biomass Magazine

Virtual Event
WPAC Asian Wood Pellet Conference – Japanese
February 16, 2021 at 7:00pm ET

On DEMAND
バイオマスの目指す新たな地平線
台湾などその他アジアの機会

Rick Harris, Skeena BioEnergy

台湾は、アジア有数の経済成長を誇り、経済の拡大によってエネルギー需要が高まっています。台湾の一人当たり電力消費量は現在、世界第15番目であり、年率2%で伸びています。

最近、台湾政府は「気候温暖化ガス削減管理法」を制定し、5年毎に削減を進め、2050年までに炭素排出量を半減させようとしています。この目標を達成するためには、現在は台湾のエネルギー生産量の7%にすぎない再生可能エネルギーに大きくシフトする必要があります。台湾はエネルギーの8割以上を化石燃料に依存しており、年間の石炭消費量が6千万トンを超えています。

発電における石炭の使用量削減のため、あるいは石炭の代替品として、シンプルかつ効率のよい木質ペレットの利用が世界的に増大しています。ペレットは粉末化が容易であり、乾質で扱いも輸送もしやすく、エネルギー密度が高く、石炭火力発電施設に多少手を加えるだけで使用することができます。

台湾では、木質ペレットを活用することで石炭への依存度を下げ、気候温暖化ガス排出量を大きく削減することが現実的に可能です。予備的な分析ではありますが、木質ペレットを採用することで排出量を8割から9割削減する可能性が示されています。市場に与える影響としては、石炭火力の5%が木質ペレットとの混焼に移行すると、ペレット需要が350万トンから400万トン発生すると見込まれます。カナダはアジアへの輸送において有利ですから、カナダのペレット生産業者にとって大きな市場機会を意味します。経済にとっても地球環境にとってもウインウインなのです。


Rick Harris

Skeena Sawmills社および Skeena BioEnergy社の販売・マーケティング担当副社長。森林・バイオエネルギー分野で30年以上の経験。直近では、Interfor Corporation社で北米市場、特殊製品、付加価値製材品、海外市場開拓、およびサプライチェーン最適化において幹部職を歴任。

Harris氏のリーダーとしてのモットーは、「常に清廉・高潔の精神でリードし、会社・顧客・コミュニティのために価値創造」。

ニュージーランドのLincoln Universityで、商学士号(マーケティング・経済)を取得。


Skeena BioEnergy社 は西部カナダで最も新しい木質ペレット工場のひとつを操業しています。同工場は原料として基本的にウェスタンヘムロックを使用するところがユニークです。ウェスタンヘムロックは海岸山脈の東西斜面両方ならびに内陸部でもロッキー山脈西側の降水量の多い帯域で広く生育する樹種です。今は利用度が低いのですが、ブリティッシュ・コロンビア州の自生樹種として活用の余地が大きく、非常に優れたペレット原料です。

くわえて、Skeena BioEnergy 社は、バルク船輸送以外にコンテナで木質ペレットを出荷できる数少ない企業のひとつです。コンテナであれば、バルク船の積み下ろし能力がない港や上屋のない港にも仕向けることができる柔軟性を提供できます。

日本と韓国が産業用木質ペレットではアジアで一番よく知られ最も成長が早い市場ですが、台湾を筆頭に他のアジア諸国も石炭火力発電に対する依存度が高くなっています。リックのプレゼンでは、従来の市場以外にペレットの輸出先を広げる機会を探ります。

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