Canadian Biomass Magazine

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WPAC Asian Wood Pellet Conference – Japanese
February 16, 2021 at 7:00pm ET

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ペレットのカーボンストーリーの検証
日加GHG研究の結果発表

Joseph Aquino, MBA, RPF, Pinnacle Renewable Energy

最近のことですが、 WPAC会員は、カナダ国内の生産地から日本到着までのサプライチェーン全体の温室効果ガス(GHG)排出量の徹底した分析を実施し、米国南部で生産されるペレットならびに石炭の同様の分析との比較を行いました。データは、第三者による監査済みGHG報告書を出典としています。

全部で17か所の西部カナダのペレット工場のデータを収集分析し、これを他の燃料源と比較したものです。計3つの燃料源について以下に関わるGHG排出量を算出しました。

  • 原料の資源採取及び栽培
  • 客先までのサプライチェーン全体の輸送
  • 燃料の使用中 (発電).

結果は、木質ペレットは日本で燃焼されたときのGHG排出量が、石炭の場合のわずか8.37% (91%以上のGHG削減)であったというものでした。一方、米国南部、アラバマ州で生産したペレットは、石炭の場合の20.08% (ほぼ80% の削減) の排出量でした。

西部カナダ産の木質ペレットは、他の地域産に比べ、北米からアジアまで最短海上ルートであるという輸送上の有利性があります。特に石炭を対象とするときに言えることですが、木質ペレットには、化石燃料に比較して、気候変動対策上、明らかな利点があり、低炭素社会に移行する際に重要な役割を果たすことができます。


Joseph Aquino

西部カナダの主要な木質ペレットメーカー、Pinnacle Renewable Energy社の持続可能性部門担当ディレクター。Pinnacle社には、森林バイオマス部門のスーパーバイザーとして2015年8月に入社し、森林由来の原材料の調達を担当。2018年5月に持続可能性のヘッドに、2020年7月にディレクターに就任し、Pinnacle社において国内外の持続可能性コンプライアンスを担当。Association of BC Forest Professionals公認のブリティッシュ・コロンビア州登録森林士であり、13年間森林産業に携わってきた。Selkirk Collegeで、Forest Technician資格免状を、University of Northern British Columbiaから天然資源管理で理学士号(BSc)、そしてMBAを取得。持続可能な原材料の調達および国際木質ペレット市場で増大を続ける持続可能性に対する需要に精通。Aquino氏は、持続可能性こそ、市場が最近とみに重要視している企業の環境・社会・経済面での実績を決定づけるものであり、ビジネスの長期的成功のかなめであると考える。

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